前回の「超簡単なストーリーの作り方」では、「誰が」「何をした」を基にした、単純なストーリーの作り方を紹介しました。
「誰が」「何をした」という文章を思いつくだけ挙げて、それを繋げていく方法です。ヒダマルが例として、簡単なストーリーを作りました。
ただ……。
前言撤回するわけではありませんが、「誰が」「何をした」をいくら書き出しても、それらをまとめることは難しいかもしれません。
(個人差が予想されるので、にっちもさっちもいかない方を想定しています)
そこで登場するのが、物語作りのお約束。
起承転結、そして序破急です。
起承転結・序破急に対する初心者の姿勢。
「起承転結ってなに?」「序破急ってなに?」
物語作りでよく耳にする言葉ですから、初心者の方は気になることでしょう。
検索すれば、色々な情報が出てきます。分かりやすく解説してあるサイトは数多くあるので、知識は手に入るはずです。
しかし、ヒダマルの答えはこうです。
まだ覚えなくてOK。
当ブログでもいずれは解説しますが、ストーリー作りに関してはややこしい知識を入れるより、まずは情熱をもって楽しむべしと思うのです。
とはいえ、何らかのガイドラインは欲しいもの。
そこで、最低限押さえておくポイントを挙げるなら……、
「物語は、3~4つに区切って作ると読みやすいよ」。
これだけ意識しておけば、後々に「起承転結」や「序破急」を詳しく学んだ際に「あ、そ~ゆ~こと」と腑に落ちやすいはずです。
(同じ理由から、四コマ漫画を作ってみるのも物語の体操として効果的です)
例文を見てみよう。
ヒダマルが前回作ったストーリーは、当該記事を参考にしてください。
その例文を「3~4部分」に分解すると、
「アニメを観て涙を流す」
「学校へ行き、涙の跡を指摘される」
「転んだんだよ、と誤魔化す」
のみっつに分けられます。
序破急、というわけですが、特に意識して作ってはいません。慣れてくれば、自然と「3~4」くらいにまとまってくるためです。
起承転結は万能か?
ある作品の内訳が「序・破・急」なのか、それとも「起承・転・結」なのかはたまた「起・承転・結」なのかは、分析する人間によって変動し得る要素です。
『とらドラ!』や『アナと雪の女王』のように意見が分かれにくい作品もありますが(両者は明らかに三部構成です)、分析結果が他人と違うからといって、どちらが優れているというものではないと考えています。
それこそ、感性の差でしょう。
先程の例文だって、
「朝起きる」
「アニメを観る」
「涙を流す」
「学校で誤魔化す」
という「四分割」で理解することも十分可能です。新聞に載っている四コマ漫画等なら、こちらのほうがしっくりくる感じがします。
まとめ。
結論:「起承転結が分からないなら、無理して覚えることはない」
起承転結も序破急も、「必ず守らなければならないルール」ではなく、まして「それさえ守れば完成度が上がる」という代物でもありません。
ただの技術です。
つまりは道具です。
初心者の内は「物語は3~4で区切ると分かりやすい」くらいに捉え、気楽に冒険を楽しみましょう。
ロトの剣は魅力的ですが、ひのきのぼうだって立派に戦えるのですから。