ヒダマルのラノベ講座。

ヒダマルが考える、ライトノベルの作り方。来たれ小説書き。

梗概で気を抜くな! 応募原稿における梗概の大切さ。

 

 なんらかの賞レースに応募する際、求められることが多い「梗概(こうがい)」。

「梗概(こうがい)ってなに? ネタバレしていいの? 正しい書き方を解説」では、梗概の正しい書き方をお伝えしました。当該記事をご覧になれば、梗概に関する知識はとりあえずまかなえます。

 

 しかし、今回は更に踏み込んで。

 賞レースにおける梗概の大切さを語ってみます。

 

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応募規定は守りましょう。

 ライトノベルの賞は沢山ありますが、規定の差異はあまり見受けられません。

 小説本文と一緒に、タイトルや本名や連絡先、応募歴や受賞歴などを明記した紙を添付して郵送するか、データで送ることになるでしょう。

 

 この時、決して余計な事を書いてはいけません。

 下読みさんや編集さんへのメッセージや、作品のイメージイラストなどを添えたくなる気持ちも分からなくはないものの、選考においてそれらがプラスに働くことはまずありません。編集部へのプレゼントが入っていることすらあるそうですが、好印象は持たれないでしょう。

 応募規定を順守していない、自分の作品を客観的に観られていない、常識がないなどと判断されれば、マイナスからのスタートです。

 

 賞レースの目的は「面白い小説・作家を発掘すること」ですが、現場の方々は「この作家さんと、これから一緒に仕事ができそうか?」という視点からも見ています。

 余計な事をすれば、第一印象で自らハードルを上げる羽目になります。

 

 

 そんな中、最も重要な項目がひとつ。

 名前や学歴などとは関係ない、小説書きとしての実力をアピールできるチャンスの塊、そんな文章を公式に添えられる唯一の手段があります。

 それが、梗概(あらすじ)。

 

 

梗概で気を抜くべからず。

「編集さんへのゴマすり? イメージイラスト? そんなオマケに頼らずとも、俺は本文で勝負するぜ!」

 素晴らしい意気です。
 作家たるもの、熱い魂は小説内にこそ叩きつけましょう(時雨沢恵一先生という偉大な例外はいらっしゃいますが)。

 

 しかし、こと応募原稿の土俵においては、それではもったいない。

 梗概は、単に小説の情報を伝えるための文章ではありません。「梗概の面白さ」=「小説の面白さ」です。

 一部の隙も無く書かれた梗概は、「私はこの小説の面白さ・強みを客観的に理解し、十分にコントロールしていますよ」というメッセージになり得ます。

 

 

 下読みの方や編集さんにとっての梗概は、あなたの小説とのファーストコンタクト。

 梗概を読んで「ふむふむなるほど」となるか「よく分からないな」となるかでは、作品に対するモチベーションも変わるでしょう。

 

 特に下読みさんは、一人で数十作もの応募原稿を読まれると聞き及びます。玉石混交の応募作ですから、かなりの体力・精神力・集中力を使うことでしょう。

 しかし、梗概を読んだだけで「おっ」と感じさせることができたなら……? 「さっきの小説は落選だけど、こっちは期待できそうだな」と考えてくれたならどうでしょうか。

 中身が面白くなければ本末転倒ですが、下読みさん(最初の読者)の興味を引ける小説は、もっと大勢の方に届く可能性を秘めています。

 

 

まとめ。

結論:梗概にも気を抜くべからず。

 

 応募原稿は玉石混交。

 下読みさんも編集さんも、よくよく理解している事実だと思います。ヒダマルも想像はできます。石を送った経験者なので。

 

 逆に、梗概の時点で光を放っていれば、間違いなく目立ちます。

 最終選考などでは役に立たないかもしれない武器ですが、一次選考や二次選考では重要な項目になるでしょう。

 最も大切な要素が本文なのは言わずもがなですが、梗概だからといって決して気を抜かないように注意しましょう。