ヒダマルのラノベ講座。

ヒダマルが考える、ライトノベルの作り方。来たれ小説書き。

ストーリーで使える、3つの解決方法! 【1、能ある鷹は爪を隠す】


 物語のクライマックスでは、作中最大の問題が立ちはだかり、主人公たちを苦しめます。

 ファンタジーならバトル、ミステリーなら謎解き、学園ものならヒロインとの関係が修復される、といったところでしょうか。

 

 物語の前提はそれまでに十分語られているはずなので、後は思う存分筆を進めるのみです。クライマックス部分はキャラが最も生き生き動くシーンでもあり、書いていてとても楽しいですよね。

 ヒダマルも大好きです。
(むしろここを先に書いたりします)

 

 しかし、ここで悩むのが「解決方法」

「このボス、強すぎる。どうやって倒そう……」
「四面楚歌の八方塞がりだから、簡単に解決できたら拍子抜けだよな……」
「仲間と決別してるけど、彼らの助けがないと解決できないな……」

 ここで作者の熱量だけを武器に「仲間たちの熱い想いで解決した」なんて展開では、ご都合主義になりかねません。テンションに身を任せてはいけない問題点です。


 そこで今回は、「ストーリーにおける問題の解決方法」をご紹介します。大きく分けて

1「能ある鷹は爪を隠す」
2「三枚のお札」
3「笠地蔵」

 とあるので、シリーズでお伝えします。

 

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「能ある鷹は爪を隠す」

 ことわざ通りの意味なので、分かりやすいかと思います。
 逼迫した問題にあたり、キャラが「実はこんな特技を持っていた」「隠されていた能力が解放された」などの方法で解決します。

『ソードアート・オンライン』のグリームアイズ戦におけるキリトのユニークスキル「二刀流」、『BLEACH』の白夜戦における一護の「卍解」などが該当します。

『めだかボックス』のスキル「完成」もそうですし、『ワンピース』の第一話「ゴムゴムの銃」で〆るラストも大いに参考になります。


 使い方次第で主人公の魅力がグッと引き立つ解決方法、それが「能ある鷹は爪を隠す」なのです。

 

 

使用する際の注意事項。

 決して安易に使ってはいけません。

 キャラを立てるにあたっても非常に便利なのですが、「ここぞ」という場面での解決方法としてはイマイチ弱い。
 単体で使うとしたら序盤や中盤あたりが丁度いいと思います。「実はこんな能力がありました」というキャラ設定は、後半になって開示されるほど不公平になるためです。

 特に、クライマックスでは顕著に表れる危険があります。


 これを防ぐには、「伏線」を張っておくこと。

「片手剣使いなのに盾を装備していない」「もう一段階上の能力を秘めている」「ピストルみたいに強いパンチ」などの設定や謎を伝えておくことで、「能ある鷹」を使った際の説得力が補強されます。

 伏線をうまく使えば「そういう意味があったのか!」と読者を感動させるかもしれませんが、ここを無視すると「作者のご都合展開」に堕ちかねません。

 

 

まとめ。

結論:「能ある鷹は爪を隠す」は最もスタンダードな解決方法だが、伏線は必須。

 王道で便利な一方、伏線を張らずに使用したり、クライマックスで多用するとご都合主義に陥る危険がある方法です。その点だけは注意しましょう。

 次回は、「能ある鷹」に次いで多くみられる手法「三枚のお札」について解説します。


ストーリーで使える、3つの解決方法! 【2、三枚のお札】 - ヒダマルのラノベ講座。