ヒダマルのラノベ講座。

ヒダマルが考える、ライトノベルの作り方。来たれ小説書き。

ストーリーで使える、3つの解決方法! 【2、三枚のお札】

 

 シリーズで解説する「解決方法」に関するヒント。

1「能ある鷹は爪を隠す」
2「三枚のお札」
3「笠地蔵」

 とあるのですが、今回はその2「三枚のお札」を取り上げます。

 

 前回はこちら↓

ストーリーで使える、3つの解決方法! 【1、能ある鷹は爪を隠す】 - ヒダマルのラノベ講座。

 

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『三枚のお札』とは?

 日本の有名な昔話のひとつで、『鬼婆と小僧』『食べられた山姥』といった別名でも知られています。詳しくはWikipediaをどうぞ。

三枚のお札 - Wikipedia

 

 地域によって内容に差があるそうですが、基本的なあらすじはこうです。

・お寺の小僧が山へ行く際、和尚から三枚のお札を渡される。
・山姥につかまってしまう。
・三枚のお札の力を駆使して、お寺まで逃げる。
・和尚が山姥をやり込め、食べてしまう。

 山姥から逃げるため、三枚のお札をどう使うのかが面白いポイント。

 自分にできること・手持ちにあるカードをどう切れば問題が解決されるか、頭を捻りながら次の一手を打つ姿は読者をハラハラさせます。

 小僧がとった解決方法を指して、ヒダマルはずばり「三枚のお札」と呼んでいます。

 

 ちなみに、和尚は「流石に豆粒くらい小さくはなれないだろう」と山姥をそそのかし、小さくなった彼女を餅に挟んで食べてしまう、というオチを魅せてくれます。

 これも「手持ちのカードで工夫して解決した」と言えるので、分類するなら「三枚のお札」でしょう。

 

 

「能ある鷹」との違いは?

 前回解説した「能ある鷹は爪を隠す」は、(読者に)隠されていた能力を解放することで解決する王道パターンでした。

『SAO』一巻のグリームアイズ戦がこれに当たります。

「三枚のお札」も似ていますが、大きく異なる点は「既に所有している(読者に開示されている)能力を駆使して、試行錯誤の末に解決する」です。

 

『ジョジョの奇妙な冒険・黄金の風』で例えてみましょう。

 物語冒頭で、ジョルノが「涙目のルカ」を倒した方法は「能ある鷹は爪を隠す」でした。その後、広瀬康一のエコーズから逃れたのも同じです。

 

 しかし、ブラック・サバス戦は違います。

 ジョルノの基本的な能力(何ができるのか)は「涙目のルカ~ブチャラティ戦」を通してすべて開示されているため、「その能力をどう使って勝利するのか?」が焦点になっているのです。

 しばらく間をおいてのベイビィ・フェイス戦では、「能ある鷹」と「三枚のお札」を組み合わせたような展開でした。

 

「能ある鷹」が少年漫画的王道パターンとするなら、「三枚のお札」は頭脳戦に向いていると言えるでしょう。

 

 

まとめ。

結論:「三枚のお札」は、読者に開示されている様々な要素を駆使して解決する方法。

「能ある鷹」は使い方によってはご都合主義に陥ったり、展開がマンネリ化したりする恐れもあります。しかし、「三枚のお札」は使い勝手がよく、あらゆる状況で活用できる理論。

 作品それぞれの魅力を引き出すため、是非とも習得しておきたい方法です。

 

 次回はシリーズ最後の「笠地蔵」を解説するので、そちらもご覧ください。