誤字脱字。
小説を書いていると、必ず奴等に出くわします。
ブログでもそうですし、Twitterやレポートなど、文字を書く際には切っても切れない因縁の敵です。
「飲食店にGはつきもの」なのと同じくらい、「コーラを飲んだらゲップが出る」のと同じくらい、避けられない問題でしょう。
今回は、そんな誤字脱字との付き合い方について、ヒダマルなりの考え方を論じます。
誤字脱字との向き合い方。
誤字脱字を完全に解決する方法は、ありません。
まずは、これを受け入れる必要があります。一人で何十万文字も書いている中、すべての誤字を確実に抹消するのは不可能です。
一人では解決できないからこそ、プロの本には「校正」という役職が介在します。誤字脱字はもちろん、単語の統一や表現の誤用まで指摘してくれる方々です。もちろん、作者や編集者のチェックも同時進行で常に行われます。
にもかかわらず、出版した本には、誤字が見逃されているケースがあります。
(昨日買った本にもありました)
数人がかりのプロの仕事でも防げないのですから、アマチュア小説家の場合は言わずもがな。
やっきになって誤字修正するよりも、面白いものを作る方向に熱意を注ぐ方が健全です。
誤字脱字のチェック方法。
かといって、何の対策も打たないのは悪手ですね。誤字だらけの小説は、作品世界への没頭を妨げますから。
「いくら気を付けてても交通事故の可能性はなくならない」からといって、信号を無視していいわけではありません。それは、読者に対し不誠実な態度です。
有名どころも含め、具体的な対処法を並べてみます。
寝かせる。
書き上げた原稿を数日間寝かせ、頭をクリアにしてから読み返す方法です。誤字チェックに限らず、推敲の際にも役立つお約束ですね。
執筆中の熱量が冷め、新鮮な気持ちで読み返せるために「あ、ここおかしいな」と気付くことができます。
最も簡単な方法と言えるでしょう。
印刷して読み返す。
これも有名。
紙に印刷して読み返すことで、作者と小説との精神的な距離が離れ、客観的に観ることができます。エディターでは目に止まらなかった弱点が見えるので、お勧めの方法です。
本気で新人賞を狙うなら、この作業を避けて通らない方がいいでしょう。
「寝かせる」「印刷する」双方に言えることですが、「声に出して読む」のも効果的です。
読者から募る。
一人では限界があるので、他者の手を借りる方法。
家族や友人に読んでもらえるなら手っ取り早いです。じゃんじゃん指摘してもらいましょう。
オフラインでは難しそうな方も、昨今は気軽にwebで発表できますし、作品の解説やプロフィールなどに「誤字脱字などあればご指摘ください」と載せておけばいいと思います。
ただ、他人からの指摘は少なからず精神的ダメージを伴う恐れがあります。
誤字や誤用などの指摘はありがたく受け止めつつ、無用に落ち込まないように気を付ける訓練だと思いましょう。
まとめ。
結論:誤字脱字は防げないが、防ぐ努力はしよう。
100%なくすのは不可能でも、作者として怠けていい部分ではありません。一文字違うだけで意味が逆転してしまう場合もあります。
数日間寝かせ、紙に印刷し、信用ならない相手が書いた作品だと思って、念入りに読み返しましょう。
……以上の文章に誤字脱字誤用などがございましたら、ヒダマルまでご一報ください。