ヒダマルのラノベ講座。

ヒダマルが考える、ライトノベルの作り方。来たれ小説書き。

男性向け・女性向けの違いを考える。 【主人公】

 

 来ました。

 やってきました、この問題。

 

「エンターテイメントにおける、男性向け・女性向けの差異とは?」

 

 この問いは、真剣に突き詰めればどこまでも深く・そして広くなっていくので、まとめるのが困難です。ジェンダーや遺伝子的性差にも言及せざるを得ないので、デリケートな話にも踏み込みます。

 

 こんな難題を取り上げようと思った理由ですが、ちょっと話は逸れて、ヒダマルは「小説アドバイス」なる業務に携わっておりまして。


coconala.com

 

 その中で、「男性向けに書いたつもりだったけど、女性受けがいい・女性向けだと捉えられてしまう」というパターンが割と多いことに気が付きました。

「お、これ貢献ポイントだぞ」と思ったので、ひとつ解説してみます。

 

「ヒダマルの考える」「比較的」「差別的な意味ではなく」なんて前置きを何度も置くのはツラいので、男女の溝を深める意図は皆無である点だけはご了承ください。

 どの作品が男性向けか女性向けか・ジャンルなどの基準は「ヒダマル感覚でどちらかと言うと」です。

 深く広くなるので、複数回に分けるかもしれません。

 

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主人公の違い。

 兎にも角にもここからです。主人公の差異に言及しない事には始まりません。

 男性向けなら男主人公、女性向けなら女主人公が基本なので、その方向で語ってみます。

 

男性向けエンタメにおける男主人公。

 男性向けエンタメのキャラは、没個性になりやすい傾向があります。特にハーレムものでは、その特性は顕著です。

 

「中肉中背」
「顔や成績などのステータスは平均値か想定読者より下」
「根はすごくいい奴」
「友達は多くも少なくもなく」
「巻き込まれ型で」
「優しく」
「やる時はやる」

 

『とある魔術の禁書目録』『涼宮ハルヒの憂鬱』『僕は友達が少ない』『はたらく魔王さま!』『俺を好きなのはお前だけかよ』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』、漫画なら『いちご100%』『to LOVE る』『ニセコイ』『ぼくたちは勉強ができない』。

 

 一部例外やパターン外しはありますが、基本的には上記のような特徴を持った、悪く言えば没個性なキャラクターになります。

 没個性は言い過ぎですが、「男性向けハーレムもの」に適した主人公を追求するとあまり博打を打てないため、結果的にこういった方向性を持つキャラが生まれるのでしょう。漫画の方が顕著かな?

 

 

 ポイントは「読者を超えない」。

 男は共感能力が低いので、そして遺伝子的利益の追求において同性は全員が敵なので(女性の場合でもそうですが、男のそれは桁外れです)、「自分(読者)よりもスペックの高い男主人公」への感情移入は非常に困難になるためです。

 

 大いなる例外が『ソードアートオンライン』の主人公・キリトですが、その話をすると長くなりすぎるので、後日に回します。

 

 

女性向けエンタメにおける女主人公。

 女性向けエンタメにおける女主人公では、もっとバリエーション豊かになる傾向が見られます。女性向け小説、はあまり読んだことがないのですが……。

 

 共感能力の高さ故か、「自分を外から見る」技術を持っているためか、ありとあらゆる特徴を持った女性が主人公になり得る印象です。

(男のヒダマルが女性の感性を語るのもおかしな話ですが、「壁ドン」の画像を分析するにそのくらいの差異は分かります)

 

 基本的には「頑張り屋」「根はいい子」であれば、その他のスペックは問われないと考えてよさそうです。

 幽霊のように暗すぎてまったくモテなかったり、冷血なガリ勉だったり、大口開けて笑うギャルだったりしても、主人公として(描けば)しっかり感情移入されます。

 でも顔は普通以上がいいのかな。

 

 

 ヒダマルは少女漫画も読むのですが、いや、面白いですよ。

 男性小説書きのみなさん、少女漫画読んでください。今までの常識では考えられなかった主人公や相手役に出会えると思います。

「こんな男いたら即逮捕だわ!!」
「なんでこんなクズと付き合うの!?」

 とツッコミどころ満載です。おそらく、女性が男性向けを読む際も、こうしたツッコミを入れながらだと思いますが。
(皮肉でなく、ふつうに面白いです。勉強にもなります)

 

『となりの怪物くん』の吉田春が大好きな男はあまりいないと思いますし、『俺物語‼』の剛田猛男など、男性向けの恋愛ものでは決して主人公にはならないでしょう。

 意外かもしれませんが、喧嘩などの暴力事件が起こりやすいのも、男性向けよりむしろ女性向けエンタメ世界です。

 

 

まとめ。

結論:男性向け男主人公にはパターンがあるが、女性向け女主人公は割と自由。

 

 主人公について、ちょろっと語るだけでも2,000文字近くです。

「他キャラとの関係性」「ビジュアル」「家族について」「大人について」「恋愛速度」「遺伝子的利益」など、パッと思いつく限りでもこれだけの言及先があり、いつ終わるか分かりませんが……。

 シリーズにして、少しずつ語っていこうと思います。