マシュマロをいただきましたー!
このブログでは二回目の質問回答に参ります。さっそくドン。
連載小説はヒダマルの専門とは言えないので、ずばり核心を突いた答えが出せるかどうかは分かりません。連載形式で書いたことがないですし。
しかしプロットの重要性は理解できるので、そこから想像する「連載小説用のプロット」なら語れると思います。どうでしょう分かりません。
完結の必要性。
前情報を確認しておくと、「エタりまくっている」の「エタる」とは「エターナル」を動詞にした言葉、つまり「完結せずに放置されている」の意です。
質問者さんは、完結しない小説を数多く書いているため、それに悩んでいるということですね。
作品を完結させないデメリットは以前ご紹介しましたが、読者としても、これは嬉しいことではないと思います。好きな小説の、応援しているキャラクターの結末が分からないまま永遠に宙ぶらりんになるわけですから。
とりあえず言えることは、「物語は完結させてなんぼ」です。
賞レースのための小説とは趣向が異なると思いますが、経験値を得るためには、終わらせることです。
エタらないためのプロットとは。
具体的に、エタりを防ぐためのプロットを想像してみるに……、「着地点が見えているか否か」だと考えます。
小説を面白くするためのにはそれ以外にも「主人公の目的」「問題」「境遇」「ウォントとニード」「能力」「価値観」、「世界観」「設定」「インシデント」「ミッドポイント」、数々の要素が必要になりますが、こと「エタらない」に焦点を絞るなら、まずはここです。
「物語の着地点」。
つまり、「どうやって終わるのか・どうなったら終わるのか」。作者がこの点さえ理解・想定しておけば、「終わらない」という事態は避けられるはずです。
プロットを作らずに書いた経験がないので、想像ですが……。
おそらく「主人公があっちに行ったりこっちに行ったりして、お話がまとまらない。落としどころが作者にすら分からない。終わる気配がない」なんて事態になり、これなら別の作品を新しく始めた方がいいだろう、そして振り出しに戻る……、のだと思います。
それを避けるには、「着地点」を理解しておくのが重要かと。
作者がここを理解しておけば(決めておく、ではなく、「理解しておく」の方が真意に近い気がします)、エタることは防げるでしょう。
『桃太郎』なら「鬼を倒して宝を持ち帰る」。
『浦島太郎』なら「玉手箱を開けてお爺さんになる」。
『アンパンマン』なら「ばいきんまんにアンパンチ」。
『天空の城ラピュタ』なら「ラピュタが崩壊し、大空へ去る二人」。
『ハリー・ポッター』シリーズでは、完結するかなり前から、最終巻最終章の原稿だけは既に書かれていたそうです。
「どこに着地するか」をあらかじめ決めていた好例です。
『ワンピース』だと、第一話から宣言しています。「ルフィが海賊王になったら終わり」でしょう。あるいは、「次の世代へ帽子を託して」。
物語の途中に何が挟まったとしても、「ここに落とせば終わる」という着地点さえあれば、何はともあれ完結はすると思います。
まとめ。
結論:未完を防ぐためには、「着地点」を設定しよう。
小説、という存在を極端かつ無味乾燥に言ってしまうと「この文章を最後まで読ませるためだけの文章」なので、「最後(着地点)が決まっていない」という状態は、致命的な欠陥だと思います。少なくとも、初心者にとっては。
(それを言うなら、冒頭も途中もすべて大切なんですが)
プロットを作らずに書く、というスタイル自体をお勧めしませんが、次はその点についても語ってみようと思います。
ご質問ありがとうございます!
創作に関して以外にも、マシュマロでの質問を受け付けております。(ココナラでも受けていますが、もちろんそちらの方がより真面目に・オーダーメイドで答えます)