ヒダマルのラノベ講座。

ヒダマルが考える、ライトノベルの作り方。来たれ小説書き。

主人公を目立たせろ! 【仲間外れの法則】

 

「主人公に魅力がない」

 

 言われたことがある人、多いのではないでしょうか。

 キャラ小説であるラノベにとって、大きな欠点です。読者としては「興味ない人物の話を延々と聞かされる」羽目になりますから。

 とにもかくにも、主人公に興味を持ってもらわない事には始まりません。

 

 かくいうヒダマルも苦手で、主人公よりも周辺キャラが目立ってしまうことはままあります。

 今回は、『仲間外れの法則』でラノベ主人公を目立たせる方法について、考察してみます。

 

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主人公を目立たせる『仲間外れの法則』。

 極意の一つです。主人公の設定を、周辺キャラの誰とも被らないようにする方法ですね。

 漫画、アニメ、ラノベ、映画、多くの作品に使用されている技法で、勘の良い方なら既に「言われてみれば!」と膝を打っているのではないでしょうか。

 

 主人公を目立たせる・キャラを立たせるには、「主人公を仲間外れにする」のが最も手っ取り早いのです。

 そもそもキャラを大きく二分割すれば「主人公」と「それ以外」なので、その性質を設定の差異で更に大きく引き伸ばすイメージです。

 

 

 設定は、色々と考えられます。

 属性、性格、職業、肩書、能力、立場、考え方、性別、外見特徴、武器、キャラとの関係性、趣味など、どんなものでも構いません。
(それによって、物語が大きく左右される事柄である必要はあります) 

 それら主人公の性質を、他の登場キャラと絶対に被らせないようにすれば、『仲間外れの法則』は完成です。

 

 

『ソードアート・オンライン』の主人公・キリトは、ビーターである点、ユニークスキル使いである点の二つによって、「主人公とそれ以外」の状況に設計されています。「アスナに好意を寄せられている」も唯一の特性です。

 

『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンは、「ハルヒとの関係性」によって他のキャラから分離されています。

 周辺の超常キャラたちがハルヒを警戒・観察している中、無能力者であるキョンだけが、対等にハルヒと関わることが可能な状況。しかも、「ハルヒに選ばれた人間」です。

『ドラえもん』におけるのび太のような立ち位置です。

 

「吸血鬼とそれ以外」「フレイムヘイズとそれ以外」「生き残った男の子とそれ以外」「死神代行とそれ以外」「無能力者とそれ以外」「天才とそれ以外」「落ちこぼれとそれ以外」あの小説にもこのラノベその漫画にも、『仲間外れの法則』が見られるはずです。

 

 

効果的に使うには?

 しかし、表面上だけなぞっても機能しない法則である点には注意が必要です。

 仮に「100m走の天才(主人公)とそれ以外」という設定を付けたところで、ストーリーが「宇宙で巨大モンスターと戦う」であるなら何の意味もありません。設定が活かされる形を考えましょう。

 

  主人公が「100m走の天才」であったなら、例えば「サッカー選手」としてなら活躍できるかもしれません。

「100m走の天才だけどサッカーはずぶの素人。ボールを蹴ったこともない神速のオフェンスは、チームを全国へ導けるか?」

 といった展開になりそうです。熱いですね。この場合だと「人類最速(主人公)とそれ以外」「サッカー未経験者(主人公)とそれ以外」という二重の仲間外れも構築できそうです。

 

 

 ポイントは、正反対だったり、まったく(あるいはほとんど)関連のない設定を与えること。

 

 100m走の天才がサッカーに挑戦するのは、ややありがちな設定だと言えます。

 これを「小柄で臆病で、長年のパシリ人生で鍛えられた瞬足しか取り柄のない弱々しい人物」が、「タフな大男たちがぶつかり合うスポーツに挑戦する」まで落差を広げたのが、漫画『アイシールド21』です。

 こうすることで「ありがち」だったのが「正反対」まで広げられました。

 

 主人公とそれ以外のキャラとの差異が広まり、結果的に主人公が目立つ形になります。ストーリーとも密接に絡まっているので、『仲間外れの法則』が最も引き立つ状態です。

 

 

まとめ。

結論:『仲間外れの法則』を効果的に使って、主人公を目立たせよう。

 

 主人公の特性と周辺キャラの特性を決して被らせず、状況と大きく乖離させることができれば、その主人公は強力なキャラ立ちを実現できるかもしれません。