ヒダマルのラノベ講座。

ヒダマルが考える、ライトノベルの作り方。来たれ小説書き。

「妹」とは何か? 創作上の役割。

 

 かえで、直葉、高坂桐乃。

 美柑、ジャイ子、キョンの妹。

 

 ライトノベルを始めとしたエンタメには数々の妹キャラが登場します。「自作に出してます」という方も多いはず。

 

 主人公に懐いていたり、馬鹿にしていたり、密かに想いを寄せていたり、家事を一手に引き受けていたりと、そのキャラクターは様々。

 にもかかわらず「妹キャラ」としての地位を確立している背景には、どんな力学があるのでしょうか。

 

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「妹想い」=「超良いヤツ」に見える。

 これが最も大きい理由だと分析しています。

「妹想いである」という特徴を持ったキャラクターは、仮にその他がどんな駄目人間であろうと、「えっ超良いヤツじゃん」という印象を与えやすいのです。

 このタイプの筆頭(元祖?)は、『ドラえもん』のジャイアンでしょう。

 

『バッカーノ!』に登場するダラス・ジェノアードは人間の屑ですが、「妹想いである」というただ一点において、かろうじて救いのあるキャラになっています。

 最近では『鬼滅の刃』の主人公が正統派妹想いキャラのお手本です。

 ハーレムものの主人公の特徴「根はすごく良いヤツ」(主人公はだいたいみんなそうですが)を下支えするのにも役立ちます。

 

「血の繋がった家族」であり「己より弱く、守るべき対象」でもある妹を大切に扱うキャラクターは、騎士道精神のような誇り高さを感じさせます。

 主人公の好感度を上げる単純にして強力なギミック、それが「妹想い」です。

 

 

妹への接し方。

 妹に対してどんな対応をしているかで、キャラの特徴や好感度を調整することが可能です。

 ハルヒのキョンは全体的に軽くあしらっており、彼の平凡性や残念さを補強しています。『めだかボックス』の黒神真黒は、溺愛による変態性。俺妹の京介は、住む世界の違う妹にビビッている「スクールカースト下位感」。

 

 妹キャラとの関係性が地味に上手いのが、『デスノート』です。

「妹想い」=「超良いヤツ」の法則を逆手に取って、主人公・夜神月の「場合によっては実の妹すら殺しかねない冷酷な人間性」を醸し出しているケースでしょう。

 月も基本的には妹想いですが、行動が過激になるにつれて、その可能性を想起せざるを得ない環境が整っていきます。見事です。

 

 

まとめ。

結論:「妹想い」=「超良いヤツ」

 

 主人公の好感度を上げたければ、妹想いはお手軽な方法です。

 サブキャラを一人増やすことになれば調整も必要ですが、妹との関係性をさらりと魅せるだけでも、主人公のキャラ立ちが違ってくるかもしれません。