ヒダマルのラノベ講座。

ヒダマルが考える、ライトノベルの作り方。来たれ小説書き。

小説アドバイスのポイントを解説します。 【編集志望の方々へ】


 ヒダマルは現在、ココナラにて「小説アドバイス」「プロットアドバイス」なる商品を提供しています。

 お金をいただいて小説を拝読し、「キャラクターについて」「ストーリーについて」「設定について」「文章について」の四項目から、単なる感想に留まらない具体的な意見・助言・指摘・改善策などをアドバイスするサービスです。大好評です。

 

 そしてここ最近、「BOOKPORT」(仮)なる有料小説の新プラットフォームが注目されており、伴って「編集者として活動をしてみたい」という方も多く表れています。

 そこで、ヒダマルが意識している小説アドバイスの注意点・ポイントを共有することで、そういった方々のお力になれるのではないかと考えました。

 


 編集者経験のないヒダマルが編集を語っていいものかどうか計りかねますが、「小説へのアドバイス」という点でならそうそう引けを取らない自負があります。

 小説アドバイスを提供してきた経験から、他人の作品を評価し、意見・指摘・助言を伝えるにあたってのポイントや注意点を語ってみます。

 

※「ヒダマルはこうやっています」であって、絶対的なものではありません。
※「剽窃はいけません」などの常識的すぎる事柄には言及していません。それは犯罪行為です。

 

f:id:hidamaru:20191010213500j:plain

  

アドバイスの心構え。

基本その1 敬意を払う。

 基本中の基本です。

 書き上げられた作品と、書き上げた作者に対し、きちんと敬意を払いましょう。これは編集や小説がどうこうというより、人間関係の基礎です。

 

 いい関係を築きたければ、相手の大切なものを、こちらも大切に扱いましょう。

 小説書きの場合、それは「小説」です。我が子のように大切なはずです。たとえどんなに完成度が低かったとしても、大切に扱ってください。尊重してください。

 

 仮に、作品がダメダメで、明らかに自分の実力の方が高いと判断できたとしても、相手と作品を決して馬鹿にしないことです。

 書き上げられた作品と作者を尊重し、敬意を払いましょう。それを忘れた時、信頼関係は霧散します。

 

 心のどこかで「こんな小説」と捉えていたり、「アドバイスしてやっている」なんて心構えがあるのなら、あなたはおそらく、編集に向いていません。他人の小説を扱う資格がないように思えます。

 自分も他人も不幸になるので、やめておくことを勧めます。

 

 

基本その2 面白くない小説は存在しない。

「面白くない小説」は存在しません。

 しかし、「面白さが足りない小説」は存在します。

 

 あなたが読んで「面白くない」と感じた小説は、面白くないのではく、「面白さが足りない」だけです。

 そこで、作品の面白さの総量を高めるためのお手伝いをする。作品の面白さが、きちんと読者に伝わる工夫を提言する。それが編集の意義だと思います。

 

 

基本その3 「面白い理由」と「面白くない理由」を伝える。

 考えるべきは、「面白い」か「面白くないか」ではありません。

「どこがどう面白いのか」、そして「どこがどう面白くないのか」です。

 

「面白い」「つまらない」で終わっては、あなたに読ませる意味がありません。むしろ創作の素人に読ませた方が、生の声を聞けていいかもしれません。

 

「面白い理由」、そして「面白くない理由」です。

 ヒダマルは特に、後者に焦点を当ててお伝えしています。その方が成長につながると考えるためです。

 

「互いに肯定し合ってこそモチベーションが維持でき成長につながる」といった意見も聞き及びますが、ヒダマルは否定的です。物足りない点は物足りないと伝えるべきですし、改善のための提案も出しましょう。

 

 

その他のポイント。

改善案を伝える場合。

 改善案を伝える場合には、「私はこう考えます」という姿勢を正しましょう。実際に前置きしてもいいです。

 小説の創作物としての性格上、それを外的圧力で変化させることは、作者にとっても摩擦があるはずです。(摩擦は)最小限に抑えましょう。

 

 例えば、キャラ数の削減。

 誰しも、自作のキャラクターには愛着があります。「このキャラ、必要ないですよ」系の意見は慎重に行いましょう。大きな変更になりそうな時は、「少々踏み込んだ提案になりますが」などワンクッション置くのも効果的です。

 

www.hidamarunovel.com

 

 ヒダマルの感覚ですが、特に「文章・文体」は作者自身の身体性とも言えるので、慎重に言葉を選んで伝えることです。

「これでは小説というより台本です」なんて言ってはいけません。言ったことがあります。ごめんなさい。
(人によっては、これがキャラクターであったり設定であったりするのかもしれません)


 伝わりやすい言葉を選んだ上でなら、文章を引用して添削することもあります。情報開示順を変えたり、単語の重複に気を付けるだけでも、文章力は上がります。

 

www.hidamarunovel.com

 

「何を書きたいのか」をくみ取ろう。

 例えば、恋愛小説への指摘に「恋愛要素がない方が面白いですよ」と伝えるのは、あまり建設的ではありません。伝える分にはまだいいんですが、それを押し通そうとするのはいかがなものかと。

 だって、恋愛小説を書いた作者は、たぶん、恋愛小説を書きたかったのではないでしょうか。

 

 仮に「小説ってこういうもの」「受けを狙ってこの要素を入れよう」「なんとなく」などの理由で恋愛要素が入っており、作者としても思い入れがないのだとすれば、削ってもいいかもしれません。そうすることで、本当に書きたいものが見えてくるかもしれません。

 しかしそうではなく、キャラたちの恋愛模様こそを描きたいのなら、「恋愛要素は抜きましょう」は邪道だと思います。「恋愛小説として面白くなるにはどうすればいいか」を考えるべきです。

 


「くみ取る」と言っても、エスパー的に忖度しろという意味ではありません。ゴリゴリの恋愛小説なら分かりやすいですが、そういったパターンだけではないためです。

「何を書きたいのか」「何を表現したいのか」「読者をどんな気持ちにさせたいのか」、「悪役の魅力に悩んでいる」「ヒロインの影が薄い」といった悩みなどをヒアリングしてもいいと思います。

 

 

指摘する点のない作品への対応。

 小説アドバイスをやっていると、中には非常に完成度が高く、ほとんど指摘する点のない作品にも出会います。

 キャラもストーリーも設定も文章も隙がなく、ほとんど完成されている小説には、あなたが手を出せる場所は残っていないかもしれません。困りました。

 

 そういう時は、「なぜ面白いのか」を重点的に伝えましょう。

「面白さを生み出している理由」をフィードバックするのです。

 

 こういった工夫がなされているためにレベルが高い、こういった失敗を犯しがちな部分にそれがない、逆に、ここがこうだったなら安直な設定に陥るがそれが回避されている、などです。

 そのように整理していくことで、「こんな考えもありますよ」「続編はこんな展開が考えられますね」といった提案が浮かぶかもしれません。それも伝えましょう。

 

 

「承認欲求」→「自己実現欲求」。

「マズローの欲求五段階仮説」に基づき、まずは承認欲求を充足させる。

 更に、その上の「自己実現欲求」(自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮したいという欲求)に手を伸ばせるようなアドバイスを送る。

 

 具体的には、「良い点」から伝える。次に、「ここを改善すれば、もっと良くなる点」を伝える。

 

 こうした順序で意見を伝えることで、小説アドバイスの効果は高くなります。

「この人は、自分の力になってくれる」「成長の助けになってくれる」と先に感じていただければ、小説書きと編集者の信頼関係を築きやすくなります。

 

「改稿作や次回作もこの人に見てもらいたい」と思わせられるかどうかです。

(これは、ヒダマルが商売人だからこその観点かもしれませんが、あながち間違ってはいないと思います)

 


 人間関係に心理学的な戦略を持ち込むのは汚いと感じる方もいるかもしれませんが、逆です。

 人間の不幸の九割は人間関係がもたらします。小説書きと編集者の間も例外ではありません。人間関係上の戦略は、お互いが不幸になる可能性をなるべく少なくするための工夫です。礼儀だとすら言えます。

 もちろん、気を遣うあまり指摘内容が軟弱になれば本末転倒ですが、より良い関係の構築のために使用するなら咎められるものではありません。


 そして、「面白い理由」より「面白くない理由」に重点を置いているにもかかわらず、ヒダマルが相手と信頼関係を築ける訳もここにあります。

 

 内容が同じでも、伝える順番と言い回しによって、与える印象はガラリと変わります。

「ここが悪いよ、でもここは良いよ」ではなく、「ここが良いよ、それとここを直せばもっと良くなるよ」です。

 


 ただ、互いにオブラートをかなぐり捨ててバチバチと火花を散らしながら研鑽し合える関係なら、指摘内容や伝え方や順序など気にしなくてもいいかもしれません。

 その関係は否定しませんが、ヒダマルとしてはこういう関係だとやりやすいという一例です。

 

 

知識や技術は惜しみなく伝える。

 知識や技術なんて、ただの道具です。

 正直なところ、あなたがひた隠しにしている小説技術があったとして、隠し通すことにあまり意味はないと思います。表に出してしまいましょう。開示した程度で簡単に盗まれるような技術なら尚更です。

(これだけは公表したくない! という気持ちと行動も否定はしません)

 


 もちろん、ヒダマルもそうしています。

 他人へ意見するにあたり、これまで時間をかけて体得してきた「三幕構成」「ミッドポイント」「戦闘描写の工夫」「キャラの名付け方」など惜しみなく開示しますし、「1123の法則」「遊戯王の法則」などのオリジナル技術も伝えています。

「序破急の破と急の間にとにかく大きな転換点を置くと劇的になります。流行りのあの作品もそういう構成でした」など、作品を読んでの発見なども伝えます。隠していては貢献できないからです。

 

 そもそもそんな情報、このご時世ですから、ちょっと考えるなり調べるなりすれば誰でも辿り着けます。その労力が業界全体の無駄なので、教えられることは教えるべきです。

 

 ……「そんなの嫌だ!」「間違っている!」という方は、どんな気持ちでこの文章を読んでいるのか聞いてみたいですね。しかもタダでね。イジワルヒダマル。

 

 

アイデアはどうする?

 といっても、自作のアイデアそのものは、ヒダマルも隠しています。次回作のネタバレなんて誰にも言いません。秘密です。

 

 知識や技術は、それだけではただの道具ですが、重要なのは「どう使うか」です。

 道具の流通を邪魔するのはフェアではありません。業界を停滞させるでしょう。しかしその道具を「自作でどう使う予定か」まで明かす必要はありません。自信のある方は止めませんが。

 そこは個々人の裁量になりそうです。

 

 ヒダマルの場合、「自作でどう使ったか」を紹介することはあります。小説を書いている方なら、この方法がうまく使えそうです。

 

 

まとめ。

 ん~四千字くらいか……。もっと長くなるかと思ったんですが。適宜改稿していきましょうかね。

 編集で小説に関わりたい! という小説書きさんが意外にも多いので、ヒダマルの貢献ポイント来たぞと思い立った次第です。お役に立てたなら嬉しい限りです。

 

 ということで、ヒダマルが提供する「小説アドバイス」に「プロットアドバイス」のご購入はこちらから↓

「ライトノベル・小説を読み、アドバイス致します 電撃文庫拾い上げ経験者の評価・感想・助言が欲しい方へ!」

「ラノベのプロットを拝読し、アドバイス致します 電撃文庫拾い上げ経験者の評価・感想・助言が欲しい方へ!」

 

 大口依頼や常連さんも徐々に増えてきております。ヒダマルの編集手腕を肌で感じたい方、ご依頼待ってます。

 

 

合わせて読みたい。

 

www.hidamarunovel.com

 

www.hidamarunovel.com

 

www.hidamarunovel.com