作品の顔・タイトル。
読者が作品に出会う最初の情報でもありますから(作者名などが先かもしれませんけど)、こだわりたいところです。
具体的な名付け方は置くとして、とりあえずはタイトルの種類を分類してみました。
(分類が重複しているタイトルもあります)
主人公の名前
『NARUTO』『アリソン』『リリアとトレイズ』『AKIRA』『カードキャプターさくら』『ブラックジャック』『名探偵コナン』などです。
さくらやコナンのように、主人公の肩書や職業を入れることも有効です。「どんなジャンルの話か」が端的に伝わるためです。
タイトルに名を冠する主人公の場合は、その主人公から離れてはいけないというルールが科せられると思います。また、「タイトルが主人公の名前のみ」の場合は、シリーズを通して主人公の人生を語る・出生の秘密に迫るくらいの重きを置くべきです。
主人公の名前+α
『キノの旅』『ブギーポップは笑わない』『ゼロの使い魔』『灼眼のシャナ』『涼宮ハルヒの憂鬱』『ジョジョの奇妙な冒険』『ハリーポッターシリーズ』などです。
「主人公の名前」の派生ですね。
キーワード、重要なアイテム
『ソードアートオンライン』『秒速5センチメートル』『ワンピース』『ドラゴンボール』『ハンターハンター』『逢魔ヶ時動物園』『アイアンマン』『バカとテストと召喚獣』などです。
『僕のヒーローアカデミア』は、「主人公の名前(名前じゃないけど)+キーワード」になっています。
主人公の名前に限らず「〇〇の〇〇」「〇〇と〇〇」などは、ジブリやディズニーでよく見られますね。内容を端的に伝えて、老若男女問わず受けやすい形式だと思います。
ジャンル
『〇〇殺人事件』『魔法少女〇〇』『〇〇探偵〇〇』『〇〇戦記』などです。「さくらやコナンのように~」と同じ理屈ですが、「どんなお話か」「どんな面白さを提供するか」が端的に伝わります。
長文系
昨今流行りの長文系です。ラノベの元祖は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』でしょうか。
主人公、作品のテーマ、ジャンル、キーワード、テーマ、ストーリー、あらゆる要素を詰め込める形式です。あまり詳しくありませんが、『俺妹』『このすば』など、あらかじめ略称を考えておいたほうが良いと思います。
作品のイメージ、テーマなど
『攻殻機動隊』『星を追うこども』『天境のアルデラミン』『妹さえいればいい』『ゆるゆり』『鬼滅の刃』『サムライうさぎ』『バッカーノ!』『BLEACH』などです。
このくくりは番外編というか、雑というか、かなり裾野が広い印象です。要するに「その他」です。
まとめ。
結論:タイトルの種類を理解し、自作に合ったタイトルを考えよう。
言葉で伝えるのが難しいですが、ヒダマルは「と~んと~ん、とんとんとん」みたいなリズムで読めるタイトルが好きです。『とある魔術の禁書目録』『バカとテストと召喚獣』のような。
『冴えない彼女の育て方』は、「彼女」を「ヒロイン」と読ませなければリズムが良かったのに……! とも思います。完全に好みですが。
ざっと分類してみましたが、好みで決めるもよし、戦略的に考えるもよし、百花繚乱が面白いポイントでもありますね。