ヒダマルのラノベ講座。

ヒダマルが考える、ライトノベルの作り方。来たれ小説書き。

まずはスタンダードバトルだ! 【冒頭論】

 

「読ませ所を先に読ませよう」と言われても、具体的になにをすればいいのか分からない……、という悩みには、とりあえず「スタンダードバトルを魅せましょう」と答えます。

 まず基準となるバトルの様子を簡単にでもいいので魅せることで、キャラや設定も同時に伝えられれば最高ですね。

 

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スタンダードバトルは今後の土台。

 冒頭付近、第一話や最初に起こる事件で「その世界観でのスタンダードバトル」を伝えましょう。それがひとつの基準になります。

 この小説内において、「普通はこういう戦い方で」「敵の強さはこのくらいで」「主人公だけが持つ力はこうで」「どんな使い方ができるのか」などを、まずはともあれ伝えましょう。

 

 であればこそ、次は「それらの情報を踏まえた面白さ」に取り掛かれます。まずは美味しい一口目を食べさせなければ、読者は展開予想のしようがありません。つまり、ミスリードさせてどんでん返しを作ることも、意外性のある戦略を魅せることなども不可能です。

 スタンダードバトルを読んで「合わないな」と感じた読者は離脱するかもしれませんが、それは仕方ありません。むしろ親切です。作者からの「こういう面白さを提供しますよ」のメッセージを受けて、読者が自分で判断できるのですから。

 一方、出し惜しみをするなら、「どこから面白くなるんだろう……?」と訝しんだまま読み進ませることになります。

 

 もちろん、地の文のみに頼ってはいけません。「論より証拠」「百聞は一見に如かず」で、アクションとストーリーに乗せて伝えるのが大切です。それでこそ小説・物語ですから。

 

 

設定を自然に伝えられる。

 ドラゴンと戦う小説において「ドラゴンは凶暴で強い」と地の文で伝えて、二話、三話と続いたあとに四話目でバトル! ……これは悠長です。読者が知りたいのは設定説明ではないので、とりあえず戦ってしまいましょう。

 これなら、わざわざ「ドラゴンは凶暴で強い」を地の文で長々と書く必要がなくなります。主人公の目の前で暴れていますから。

 

 文字数を無駄遣いしないためには、同時に様々なことを伝えるのが肝要です。キャラを伝えてー、設定を伝えてー、次にやっとストーリーが動く! では退屈です。三位一体に絡めてこそ「面白さ」が高まります。

 

 

バトルもの以外にも使えます。

 ラブコメだから、バトル展開はないんだけど……、という方でも大丈夫、考え方は同じです。「この小説の読ませ所を伝える」の意識でやれば問題ありません。

 どんなヒロインと、どんな関係性で、どんなやりとりを繰り広げるのか、こうしたポイントを魅せましょう。

 

 探偵もの、日常系、グルメ、百合、SF、なんでもそうだと思います。

「こういう感じでやって行くので、よろしくね」と挨拶するようなイメージでしょうか。とりあえず事件の渦中に落とし、主人公の対立や葛藤や謎やアクションを通して、キャラと設定を伝えましょう。

 

 

まとめ。

結論:まず基準となるスタンダードバトルを魅せて、キャラや設定を伝えよう。

 

 でなければ、「バトルが売りのはずなのに、いつになったらバトルが始まるんだ」と思われます。退屈です。

 この小説の楽しみ方はこうだよ! と、まずは伝えてしまいましょう。一口目を食べさせましょう。出し惜しみは悪手です。