ヒダマルのラノベ講座。

ヒダマルが考える、ライトノベルの作り方。来たれ小説書き。

「UJマンガ原作プロットコンテスト」への対策を共有します。

 

 現在、ノベルアップ+さんとウルトラジャンプ編集部さんの合同企画「マンガ原作コンテスト」が開催されています。期限は6月12日(金)。

 グランプリはウルトラジャンプにて連載作品化、準グランプリは読切で掲載されるそうです。ジャンプに自作が載るなんて想像するだけでワクワクしますね。

 

ウルトラジャンプ編集部共同企画 マンガ原作プロットコンテスト | ノベルアップ+

 

 テーマは「異世界×エロ」。夢が膨らむお題です。

 ヒダマルも色々と妄想しているのですが、「こう考えたほうが良さそうだぞ」「第一話はここに注意だな」「意外な落とし穴があるっぽい」などの気づきを共有してみようかと思います。面白い作品が生まれたほうがヒダマルも嬉しいですし。

 

※正しい応募要項は公式サイトで確認しましょう。

※テーマの関係上、性的表現が含まれます。ご了承ください。

※ヒダマルはノベプラの関係者でもなければウルジャンのそれでもありません。したがって「ヒダマルが個人的に考える対策」である点はご理解ください(このブログの文章はぜんぶそうですが)。

※ヒダマルの参戦作はこちら、『異世界エロマンガ』です。

 

novelup.plus

 

第一話で必ず達成すべきこと。

 テーマに「エロ」が入っている点、コンテストの旗振りに『終末のハーレム ファンタジア』が採用されている点などを考慮するに、「必ず達成すべきこと」があります。他の何を差し置いてもクリアすべき課題です。

 

 できれば、第一話の時点で達成するのが望ましいでしょう。

 連載の場合は二話連続掲載も予想できるとはいえ、そこは期待しないほうが安全です。読切では使えない手ですし。

 ずばり、その「達成すべきこと」とは……、

 

「読者を抜かせる」です。

 

 身も蓋もない話ですが、男がなぜ『終末のハーレム』や『ToLOVEる』や『なんでここに先生が!?』を好んで読むのかというと、これが理由ではないでしょうか。少なくともヒダマルはそうです。

 

 要は「使えるか否か」。

 第一話で伝えましょう、「この作品は使用に耐えうるものですよ」と。「役割を理解していますよ」と。

 

 前に解説した「読ませ所は早く読ませて」の考え方と同じです。エロを提供するお話で、なにはともあれエロを開陳しなくてどうしましょう。仮面ライダーの第一話で変身しないようなものですよ。

 第一話でまず一発、搾り取りましょう。

 

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 ……まぁおそらく、漫画になる際には口絵やプロローグなどのサービスカットが冒頭に置かれるので必要以上に気にすることはないのかもしれませんが。

 しかし、作者として「求められているのはコレですよね、ちゃんと分かってますよ」のアピールは大事だと思います。

 

 

第二話・第三話で達成すべきこと。

 漫画は専門ではないので、このあたり計りかねますが……、ヒダマルなら「設定の進展」と「物語の方向性」を明示します。

 

 設定の進展は、「こういうことが起きるお話ですよ」をより明確に伝えるためです。第一話で開示された情報を元に、意外性と共にもう少し広げて魅せます。主人公の能力・この世界観において、もっと具体的に何ができるのか・起こるのか。どんなお楽しみが考えられるのか。

「ゴムゴムの銃!」は第一話ですが、「効かないねぇ ゴムだから!」は第二話ですよね。

 

 物語の方向性は、「この方向に進むお話ですよ」を以下同文です。主人公の目的がポイントになりそうです。

 敵キャラやライバルキャラがいるならハッキリ示し、主人公の目的と進む方向を明確化し、物語の先行きに期待させます。『デスノート』の一話と二話のイメージです。

 

 第一話できちんと抜かせたなら、次は物語として「あ、絶対面白いわこの漫画。毎月読も」と思わせられるか否かが勝負です(これはもちろん第一話でも同時進行です)(そしてもちろん、二話と三話にも抜きどころを用意します)。

 

 エロさえあればお話は適当で構わない、という意味ではありません。読者の気持ちに立てばどちらを優先してほしいかであり、ヒダマルならエロを優先してほしいと感じるまでです。こうした漫画は「読みもの」である以上に「使うもの」だろうと。

 気持ちいいだけじゃないんですよ、ストーリーも面白いんですよ、とアピールしたいですね。

 

 

異世界である必然性があるか?

「異世界×エロ」ですから、異世界要素も忘れてはいけません。

 異世界と一口に言っても、色々考えられそうです。MMORPG的な異世界、ハイファンタジーな世界、 共通認識と外れた独自の世界観を持つ異世界などなど。「転生主人公かどうか」でも大きく分かれそうですかね。

 異世界・転生ものの考察はこちらです。

 

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 このあたりはもう好き嫌いや得手不得手だと思いますが、肝心なのは「その世界でなければ達成し得ないエロか?」です。異世界とエロがうまく融合していなければ評価は落ちるでしょう。

 

 エロい展開を無理なく、必然的に、毎回取り入れられるようにするためのギミック、それが「異世界」であると考えましょう(この場合、ですよ)。

 

 おそらく、主に求められているエロは、ラッキースケベではありません。異世界ならではの設定を活かした、必然性のあるエロです。

『終末のハーレム』や『終末のハーレム ファンタジア』の主人公は、望むと望まざるとに関わらず、必然的にエロい状況に身を置きます。ファンタジアのほうは若干異なりますが、強い目的があってのことです。

 

 例えば、「ハーレムを作る」だけなら異世界でなくてもいいかもしれません。

 これが「女性を屈服させる能力を使ってハーレムを作る。魔力を宿す精液によって彼女たちの身体能力を強化させ国力を上げる」なら、異世界のほうが面白そうじゃないですか? ほぼ『終末のハーレム ファンタジア』ですけど。

 あるいは「ありとあらゆる種族の女の子とヤるぜ!」だと異世界でなければ達成不可能です。『異種族レビュアーズ』ですけど。

 なんにせよ、異世界でなければ表現できないエロを目指しましょう。

 

 

字数を無駄にしない。

 見落とされがちなポイントですが、重要です。

 物語の概要が1,000字、1話ごとに約300字、キャラの魅力に1,000字。合計3,000字以内の中で、物語の魅力を的確に伝えなければいけません。「このストーリーの概要としては~」なんて書いてる暇はないでしょう。

 

「限られた字数の中でどう伝えるか」って、漫画家にとって実は重要な技術だと思いますし、その能力も視られていると考えられます。 

 試しに棚から漫画を一冊抜いて、吹き出しの文章(台詞)を調べてみてください。大体は4行以下のはずです。多くても5行で、1行の最大字数は10程度。小説と違って、限られた台詞の中で必要な情報を的確に伝える能力が求められるはずです。

 ……あ、『デスノート』や『名探偵コナン』は別ですよ。『銀魂』も。

 

 実際に書いてみた感想ですが、個人的には、1話を300文字で伝えきるのは難しいと感じました。そのため、1話と2話は前後編にしています。

 

固有名詞に気を付ける。

 伴って、もったいないのが固有名詞。キャラや設定の名称は、不必要に長くしないようにしましょう。

「1話300字程度」ですから、字数の無駄遣いはできません。長い固有名詞を登場させるとそれだけで不利です。自分で更なる字数制限をかけているようなものですから。

 

 極端ですが、「バスマティ帝国第三十六代皇帝ライス・バスマティ三世は~」と書けばそれだけで十分の一を潰してしまいます。皇帝が重要キャラでないなら「バスマティ帝国は」で十分ですし、「帝国は」や「皇帝は」で意味が通じるのならそれがベストです。

 主人公の名前が「ヒダマル・プロットコンテストサンカ」であったなら、1,000字ずつの概要とキャラ設定で示し、一話~三話内では「ヒダマル」でいいんです。というかこの場合、明らかに苗字が長すぎです。「ヒダマル・プロコン」でいいじゃないですか。

 

 これは公募にも使えるテクニックです(プロットコンテストだって公募ですが)。

 公募へ送る際には梗概の添付を求められますが、多くの場合800~1,000字程度。作品の魅力を端的に伝えられるかが試される場で、7文字もあるメインキャラがいては無用に圧迫されてしまいます。

 

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 ……と書きつつ、今回求められるのは物語全体のオチまで明かす必要のない概要なので、これもそんなに気にかける必要はないとも言えます。

 ただ、贅沢で悠長な言葉の使い方であることは頭に入れておいたほうが良いかと思います。「どうしても字数オーバーする」といった場合には工夫できるかもしれません。固有名詞を見直すと共に、無駄な表現がないか探しましょう。

 

 ……それと正直、僅か3,000字以下のコンテストへ参加するにあたって誤字脱字があるなんて論外だろうと思います。明らかにやる気ないでしょう、読む人のこと考えようよと。個人的には。

 

 

まとめ。

結論:UJマンガ原作プロットコンテスト、応援しています!

 

「異世界×エロ」、どんな作品が入賞するのでしょうか。

 使用に耐えうる漫画の誕生が今から楽しみです。長くして待ってます(主語を言え)(最悪の下ネタですすみません)(こういう恥ずかしがらない姿勢は大事ですよ)。

 

 ヒダマルも参戦するので、ぜひ同じフィールドで戦いましょう。誰もが引くようなドえろいプロットを投稿して一目置かれてやろうと思います。

 もちろん、頼られれば全力で応えるので、困りごとはヒダマルまで。ご依頼はいつでもお待ちしています。

 

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